医療施設では、主に「MRI(magnetic resonace imaging)室」に
対して施す工事です。
MRIは、核磁気共鳴という現象を利用して、人の体の縦方向や斜め方向からの画像、あるいは三次元画像などを撮影する装置です。
微弱な電波と、強い磁力を使って画像を撮りますので、ノイズの原因となるMRI室外から来る電波を遮蔽するとともに、MRIの装置自体が発する電波、磁力を外部に漏らさないための確実なシールド工事が不可欠となります。
電波シールドには一般的に銅を紙のように薄く延ばした「銅箔」を使用します。撮影室内の全ての面(壁、床、天井)を隙間なく、この銅箔で覆うことで、外部から来る電磁波などを遮蔽するとともに、MRI装置自体が発する電磁波の外部への漏洩を防ぐことができます。
(脳波の検査をする施設などにも、この電波シールドの技術が必要となります。)
磁気シールドには通常、比重の大きな「珪素(けいそ)」の鋼板を使用します。壁、床、天井に所定数(医療機器メーカー等により異なります)の珪素鋼板を貼ることで、MRI装置が出す強力な磁気の外部への漏洩を軽減させることができます。
この二重のシールド工事を施すことにより、MRI装置を安全・安心に稼動させることができます。 (装置の種類によっては、電波シールドのみを施工する場合もあります)
放名技研は、MRI装置の安全な稼動と、シールド性能を最大限に引き出すために、ビス1本に至るまで気を配り、お客様に満足のいただけるシールド工事を行っております。